甕と樽と鉋。

イメージ 1
 
早朝散歩⇒5時半、山道を歩きながら空を見上げると入道雲に朝陽が射していて、その雲の一部が茜に染り何
 
とも良い感じなのだ。いにしえ人もこんな、朝焼けを見て心を騒がせたのだろうか?と言うのも、今朝のニュース
 
イメージ 2京都府長岡京遺跡から8世紀後半の須恵器の大甕の破
 
片が大量に出土し、ほぼ元の形に復元された写真が載ってい
 
た。その写真を見て、液体を入れる焼き物の容器としては、これ
 
ぐらいが、限度なのだろうかと、ふと、そんな事を思ってしまった
 
のだ。と、言うのも、我が国には液体を入れる容器としては、酒
 
を仕込む大樽がある。あのような大きな焼き物の瓶(カメ)を造
 
ったとしても、いつ?割るかもと思って、危険で使えない。
 
ところが、桶や樽なら石を投げつけても、簡単に、壊れないの
 
イメージ 3
 
だ。わが国では、江戸時代に灘(摂津の国)で造った酒
 
が。樽に詰められて、現代のコンテナーような感覚で樽
 
廻船や菱垣廻船に積まれて西宮の恵比寿神社の浜辺
 
から⇒江戸へ輸送されたことは有名な話だ
 
それに、樽といっても、現代では昔、酒造用に使ってい
 
た大樽を、加工して、茶席に利用されて樽亭などといっ
 
て、利用されている所もあるようだ。えっ!何が言いたいのかと、思っているのでしょ、実は桶や樽を造るに
 
は、鉋(かんな)の出現が不可欠なのだ。鉋といっても、手斧(ちょうな)や槍鉋でななく、台鉋で木材を鏡のように
 
削ることが出来て、初めて桶や樽を作ることができたのだ。この木材を綺麗に削り箍(タガ/竹を割き、編んで輪
 
にしたもの)で桶(おけ)や樽(たる)などの外側に嵌めて完成するのだ。←ある意味、台鉋は革命的な道具かも
 
それに、この箍、が緩むと容器から、液体が漏れ出し、ダメになる、これが、語源となって「タガが緩む」と言う
 
諺が、生まれたようだ、丁度、何処かの政党のような、ところで使う諺かも、なんて、鉋の文字から包隠(つつみ
 
かくさず)、言ってみた。←OK(桶)やね。。。。分かるかな~(´▽`)