懐が寒い(´▽`)
早朝散歩⇒今朝は強い風が吹いている、 何時ものように折り返し地点を過ぎた所まで来ると打ち放しのゴル
フ場のグリンネットが風に煽られて帆掛け舟の帆のように満々とたわんでいる。もし!これがネットじゃなくて、
布製の帆で有れば、たぶん、ネットを支えている鉄製のポールはきっと!ひん曲がってしまうのではないかと、
勝ってな想像をしてしまったのだ。そして、路面の駐車場を見ると木の葉が舞い散り如何にも寒々としていて
まるで、オイラの懐のような有様なのだ。そう言えば、
貧乏人にとっては「懐が寒い」イコール師走の冷たい風
なのである。懐が寒いか?懐といえば禅宗の坊主が
暖を取るために焼いた石を布でくるんで、カイロのように
利用したものが懐石だ。昔は石の他に蒟蒻を煮て熱くし
たものを布で包んでフトコロに入れた事もあった様だ、
これ等は温石(おんじゃく)などと言われている。
それに懐石料理のことだが?これは一説によると、客人
をもてなしたいが食べるものがない。
せめて、空腹しのぎに温めた石を、お客様のフトコロに
入れてもらったらしいのだ。だから懐石料理とは豪華な
料理ではなく、慎ましくお客様を持て成す料理のようだ。
それに話が変わるが、世界中でミシュランの星を貰って
いる料理店は日本が一番多いと聞くが、その根本は料
理の美味しさも然ることながら、お客様への、持て成しの心が行き届いている為だともいわれている。そう言えば
この間、TVを見ていると京都の料理店でメレンゲのように泡立てた「泡醤油/あわしょうゆ」なる物が紹介されて
いた。これ等は、醤油が飛び散り、お客様のお召し物を汚さない、おもてなしの気遣いから生まれたものだろう。
今朝は、そんな事を思い出しながら、由緒正しき貧乏人がトボトボと歩いていた。