安定か自由か?

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 早朝散歩⇒今朝も山の上のお地蔵さんの所までやってきた。お参りを済ませて、足元を観ると、側溝に飼われ
 
ている金魚に誰かが、エサを与えたのか?上に、あがって来てパクパクとエサを食んでいる。
 
その金魚のいる側溝には、グリンネットが掛けられている。これは、アライグマや鷺から金魚を守るために設置さ
 
れた覆いのようだ。こうして置けば金魚たちは安心して、泳ぎ回ることが出来るのだ。\(^o^)/
 
そんな金魚を観ていて、はて?この金魚たちは、ホントに幸せなんだろうか?と思った瞬間 「尾(お)を泥中に曳 
 
(ひ)く 」と云う荘子の逸話が頭に浮かんできた。 あるとき荘子が池の畔でぼんやりと、汚い泥の中で亀が尾
 
を引きずりながら、うごめいているところを眺めていた。 するとそこへ、楚王の使いの者(今で言うスカウトマン)
 
がやって来て、仕官を勧めたそうだ。そこで荘子は亀の方へ指をさし、あの亀は泥の中で勝手気儘に生きてい
 
る。もし、あの亀が、宮中の池に放たれ、エサの心配もなく生きてゆく、でも宮中の池からは出られない。
 
さて!亀はどちらを望むだろうか?と聞いたそうだ。するとスカウトマンは即座に、泥の中で尾を引きずって、
 
生きている亀の方が幸せでしょうねと云ったとか(^-^)仕官して自由を束縛されるより、貧しくとも楽しい生き方
 
を求める荘子の心意気を、楚王の家臣、は理解したようだ流石だね(*^_^*)
 
それでも、ここの金魚たちは、ガラスの金魚鉢で飼われるより一寸はマシか?な~んて思いながら、タダじっと
 
金魚たちを眺めていた。