炭のはなし。
早朝散歩の帰り道、奥須磨公園を出て右に折れると野土池だ。
池の畔には大きな椚(くぬぎ)が枯れ果て佇んでいる。
近寄って行くとそのクヌギが芽吹きだし
ている。 これから温かくなって来ると
緑色の葉を茂らせ、夏になると木陰を
作る大切な木だ。そうそう、大切と言え
ば、この木は菊炭の原料なんだ。
私などは野暮天なので、やらないが茶の
湯では重宝さる炭だと聞く。
同じ炭でもウバメガシで作られる備長炭は
鶏肉や魚を焼くと遠赤外線の効果もあって、
美味しく焼けるそうだ。
それに、余談だが椚で出来た炭は切ると断面が菊の花の様な模様が出る。
一方、ウバメガシで出来た備長炭を両手に持って打ち付けると金属音がする
な~んて、朝から、知ったかぶりを言って炭(すみ)ません。